プルーフ硬貨とは一般流通用とは別に、コレクター向けに特殊な加工を施した硬貨のことを指します。デザインは一般流通用と一緒なのですが、プルーフ硬貨は人気が高いため、鑑定価値も高くなりやすいです。
またプルーフ硬貨は限定生産のため数が限られていることもあり、数万円の値がつくこともあります。今回は全4種類のプルーフ硬貨の特徴や、鑑定価値などを詳しく解説しますので、平均相場を知るのに役立てて下さい。
①【通常プルーフ貨幣セット】鑑定価値と買取相場価格
通常プルーフ貨幣セットは造幣局が毎年発行しており、以下のような特徴があります。どの年度のプルーフセットなのかによって買取相場は変わり、一番古い昭和62年のもので2000円、平成23年のもので3000円となっています。
- 昭和62年から毎年販売されており、古銭としての価値はそこまで高くない
- 通常のものの場合、鑑定価値としては500円程度
- その年に発行された硬貨を、特殊な方法で磨き上げたものがセットになっている
②【記念プルーフ貨幣セット】鑑定価値と買取相場価格
記念プルーフ貨幣セットは、毎年定期的に販売している通常貨幣セットとは違い、何かのイベントなどを記念して発行されたものです。
例えば以下のような記念プルーフ貨幣セットがこれまで発行されてきました。
- 明石海峡大橋開通記念
- ウルトラマンシリーズ放送開始50年記念
- 造幣東京フェア
- 東京湾アクアライン開通記念
記念プルーフ貨幣セットも通常プルーフ貨幣セットと同様に、昭和62年のものと平成23年のものは高値が付きやすい傾向にあります。人気の高さが価値に反映され、高いものでは1万円程度の鑑定価値が付きます。
③【地方自治法施行60周年記念貨幣】鑑定価値と買取相場価格
地方自治法施行60周年記念貨幣は千円銀貨と500円バイカラークラッド貨幣の2種類で構成されており、47都道府県それぞれにちなんだデザインの貨幣となっています。例えば一例として、以下のようなデザインがあります。
- 北海道はタンチョウと洞爺湖のデザイン
- 東京都は東京タワーとレインボーブリッジ、ユリカモメのデザイン
地方自治法施行60周年記念貨幣は、千円銀貨とバイカラー貨幣という珍しさもあって人気が高いです。47都道府県の中で一番鑑定価値が高いのが、初回発行の北海道のもので、相場は8000円から2万円程度です。
④【貨幣史アルバム】鑑定価値と買取相場価格
貨幣史アルバムはその名の通りさまざまな貨幣を集めて作られたアルバムですが、大きく分けて次の2つのタイプが存在します。
すでに貨幣がセットになって売られているものと、専用のバインダーを使って自分で集めるものです。貨幣史アルバムの中には本物の貨幣だけでなく、レプリカ版も存在します。
アルバムの種類によって鑑定価値は大きく異なり、レプリカですと数百円程度ですが、本物の貨幣が使われていると数十万円の値がつくこともあります。