古銭を売却する際の方法として、業者にもよりますが持込買取の他、出張買取や宅配買取という3種類があります。しかしながらどの方法を利用してもOKという訳ではなく、持込買取に関してはあまりおすすめできません。
そこで今回はなぜ持込買取はおすすめできないのか、メリットとデメリットを踏まえたうえで解説していきます。古銭を高価買取する際には、どんな売り方でも良いという訳ではありませんので、気を付けましょう。
古銭を持込買取するデメリット
【デメリット1】古銭を持込買取できる店舗数に地域差ある
古銭は街中のリサイクルショップではなく、きちんと古銭の知識のある鑑定士がいる専門店で売った方が高値で売却できます。古銭は専門知識がないときちんと価値を見極めるのが難しく、安く売りさばかれてしまうからです。
しかしながらこのような鑑定士のいる古銭専門店は、全国どこにでもあるという訳ではないです。大都市でもない限り、県内に1~2店舗しかないというケースも珍しくないですから、自分の家の近所にない場合も多いでしょう。
持込買取ですと店舗まで訪ねて行くことになりますので、近場にないのは大きなデメリットです。エリアによって店舗数には大きな偏りがあることから、利用しやすい人とそうでない人が出てきてしまいます。
【デメリット2】店舗に古銭を持ち運ぶ手間がかかる
古銭といえば小さなものですから、持ち運ぶのは簡単なイメージがあるかもしれません。しかしながら実際には以下の理由がありますので、意外かもしれませんが店舗まで持ち運ぶのは大きな労力です。
- 遺品整理などで出てきた古銭の場合、数が多いケースが目立つ
- 大量の古銭は重量も大きく、持ち運ぶには重い
- 古銭であってもお金であるのには変わらないため、遠くまで持ち運ぶ際には神経を使う
- 苦労して店頭まで持ち運んでも、買取不可の場合には再度持って帰る必要がある
譲り受けた古銭ですと1枚だけではなく、大量に出てくるといったケースが多いです。1枚だけ持ちはこぶのでしたら苦ではありませんが、それこそ段ボール箱を使用しないといけないくらいの多さですと、持ち運ぶのも大変でしょう。
【デメリット3】古銭の買取査定額が下がりやすい
デメリットの3つ目として、持込買取の場合には肝心の査定金額が低く提示される可能性が高いです。その理由としては、持込買取ができる業者となると、実店舗を構えている業者ということになります。
店舗を構えれば当然ですが人件費以外にも、さまざまなコストがかかることになります。例えば以下のようなコストが考えられますが、このようなコストは実店舗を構えてない業者ですと一切かからないものです。
- 家賃
- 固定資産税
- 光熱費
- 水道代
- 店舗維持費
さまざまなコストがかかる負担分が、肝心の査定金額に反映されてしまうケースが多いです。実店舗を構えない業者よりも買取価格はシビアになりがちのため、古銭の買取査定額は下がりやすいと言えます。
古銭を持込買取してもらうメリットは3つ
持込買取にはデメリットがある一方でメリットもあり、それは以下の3つになります。人によってはメリットがデメリットを上回る場合もありますので、納得したうえで持込買取を利用する分には問題ないでしょう。
- 鑑定スピードが速い
- すぐに売却金を受け取れる
- 提示金額に不満があっても交渉できる
直接店舗に持ち込むと後回しにされることはありませんので、すぐに査定してもらうことができます。査定している様子を窺うことが可能ですし、何かあっても交渉できその場で現金買取してもらえるのがメリットでしょう。
まとめ
古銭は持込買取で売却したいと考えるかもしれませんが、持込買取をするメリットはほとんどありません。直接店頭に足を運ばなければならないため余計な労力がかかりますし、そもそも近場に店舗がない場合も多いです。
また店舗を構えている業者ですと店舗維持費がかかるため、その分査定金額が低くなりがちです。おすすめは出張買取で、店頭での買取と同様に直接査定員とやりとりしながら売却することができ、出張費用も無料です。
古銭の売却は業者選びが肝心で、選んだ業者次第では適正価格より低くなってしまう可能性もあります。実在する店舗を構えていないネット業者の出張買取なら、古銭を高値で売却したい時にぴったりでしょう。