見返り美人切手は1948年昭和23年に切手趣味週間シリーズから発行されました。見返り美人切手は発行時から人気が高く、非常に高額で取引されていました。
今なお人気を誇るプレミア切手です。人気で価値が高い見返り美人切手について相場や、高額で売る方法などを紹介します。
見返り美人切手の価値と価格、買取相場
見返り美人切手はバラでも2000~4000円がつく高額プレミア切手です。5枚綴りのシートなら1万5千円前後の額がつきます。
シートから1枚でも切ってしまうと価値が大きく下がりますので、決して切らないようにしましょう。
切手趣味週間シリーズから発行された切手でも「見返り美人」と「月の雁切手」は人気でコレクターの間ではとても有名で、今なお高額が値段がついています。
お持ちであれば、日焼けがあると大きくに価値が下がり高額で売ることができなくなるので、切手専用のケースに保管するなどして丁寧で大切に扱いましょう。切手が発行されてから70年以上経過していますので、完全な新品状態とはいかず、劣化して価値が下がっていく恐れもあります。
見返り美人切手の買取価格がこれだけ高い価値がある理由について
見返り美人切手はなぜ、バラでも数千円、シートだと1万5千円がつくほどの高い価値があるのかといいますと発行部数が150万部と少なく、手に入れることが難しくて希少価値が高いです。
図柄が浮世絵の切手は「えび蔵切手」「ビードロを吹く娘切手」「月の雁切手」がありますが、見返り美人切手は日本で初めての浮世絵だったこともあり、話題が大きく、発売してからすぐに額面以上の価格で取引をされていたそうです。
さらに、サイズが縦「67mm」横「30mm」と大型の切手で海外のコレクター達の間でも注目を集めました。
当時から人気がすさまじく、入手が困難で郵便物に貼られていた見返り美人切手を貼ると剥がされてしまうと事件が起きました。
見返り美人切手は復刻した種類の切手が存在。値打ちについて
見返り美人切手は1991年に「切手趣味週間」シリーズから発行され、1996年に「郵便切手の歩み」シリーズからも発行されました。
1948年の見返り美人切手は単色でしたが、1991年に発行された見返り美人切手はカラーでとてもカラフルで美しい切手です。しかし、こちらの切手は額面程度の価値しかありません。シートタイプなら今後上がっていくこともあるかもしれませんから、保管しておくのも良いでしょう。
図柄の女性の着物の模様の華やかさがカラーで表現されまた違った美しさがあります。
1996年に発行された見返り美人切手は発行された当時の図柄を忠実に再現した切手とフルカラーの2種類と同じ切手趣味週間シリーズの「月の雁切手」の復刻版と発行されました。(額面は80円)
しかし、こちらも残念ながら、プレミアの価値はなく、額面と同等の査定金額です。
見返り美人切手について
見返り美人切手は、1948年に発売された切手趣味週間シリーズの第2段に発行されました。図案の作者は浮世絵師の菱川師宣(ひしかわもろのぶ)が描いた切手と同名の「見返り美人」です。発行部数は150万部。
見返り美人の浮世絵は茶色のみの単色でしたが、菱川師宣の描いた絵画のタッチが秀でてます。さらに収集用に発行され、切手のサイズも大型で人気が大変高かったです。
150万部と少なく、発売前から話題になっていたのもあり、発売から1ヶ月で完売しました。
見返り美人切手は高額な印紙のための目打ちを利用して作られたので、大型サイズになり、日本の切手で一番大きな切手になりました。見返り美人切手は日本の切手の代名詞と言われています。1991年は郵便創業120周年で記念に見返り美人切手が復刻されました。