着物は高価なものですし、おばあさまの時代から代々娘に受け継がれてきたような思い入れの品である場合も珍しくありませんから、そんな着物を売る時にはやはりそれなりの評価をしてくれるところに買い取ってもらいたいですよね。
それで着物を売る前にどれくらいの価格で買い取ってもらえるのか、査定してもらう必要があります。ですから個人オークションやフリマなどで簡単に売ってしまうのはお勧めできません。
買取相場の標準は購入価格の20%あたり
全体的な平均相場として、着物の買取相場は大体購入額の20%かそれ以上と言われています。例えば100万円で購入した着物であれば、20万円かそれ以上で買い取ってもらえるということになりますね。
ただ、これはあくまで全体的な平均相場。実際には着物の状態や希少価値の有無、人気の有無などによってかなりの幅で金額が上下します。
特に希少価値の有無などは着物査定の専門家でないと見極められないところもあり、そのためにリサイクルショップなどではなく、専門家がきちんと見てくれる着物買取専門店に依頼する方が良いと言うわけですね。
着物の高価買取を実現するためのベストタイミング
例えばそれが高価なものであったり母親から譲り受けたなど思い出のあるものであったりすると、着物を思い切って手放すのには少し決断力が必要になるかもしれません。
しかし引っ越しで良い物件を見つけるタイミング、良い中古車を見つけるタイミングなど、物事には何でも「ベストタイミング」というものがあります。
着物をできるだけ高額で買い取ってもらいたいなら、やはり「ベストタイミング」を逃さないようにすべきでしょう。
大掃除・衣替え・遺品整理などがチャンス
年末の大掃除や春・秋の年に2回行う衣替えは、着物を売却する良いチャンスです。こういう時は今まで決心がつかなかったものも、思い切って断捨離を断行できたりしますよね。
ずるずると先延ばしにするとそれだけ査定も不利になってしまいますから、このチャンスを逃さないようにしましょう。
子供の卒入園式・フォーマルな行事
一般の人が着物を着る機会と言えば、子供の卒業式や入園・入学式、結婚式などのフォーマルな行事ですから、そのタイミングで着物の買取査定を頼むと高額を提示してもらえる可能性があります。
例えば新たに入学式を控えた子供を持つ母親が、ここはひとつ和服で勝負、と張り切って持っていた着物を見てみたら、汗染みができていたり、何となくデザインが古臭く感じたり……。
こんな時、家計をやりくりしなければいけない主婦の殆どは、着物を新しく新調するのではなく、質の良い中古着物から気に入ったものを探して購入します。
従って、この時期を見計らって着物を買取査定に出すと、需要の高さから高額を付けてもらえる可能性が高くなる、というわけなんですね。
着物買い替えの最需用期はいつがおすすめ?
洋服の場合、春秋・夏・冬物と春夏秋冬に応じて着るものを変えるため、季節に応じた服に需要が高まりますが、実は着物は浴衣などを除けばそれほどハッキリとした「衣替え」がないため、年間を通して着用することができます。
つまり着物は季節ごとに需要が高くなったり低くなったりしない、ということですね。従って、同じ着物であれば基本的には年間通しで同じ査定額が付くはずです。
ですから着物の場合、自分の売りたいときに売ってしまうのが「ベストタイミング」と言えるのかもしれません。